今回は、空間系とは何か?空間系のエフェクトのかけ方を教えたいと思います。
空間系とは
空間系エフェクターはその名前の通りに空間を彩るエフェクターです。
このエフェクターの効果は、音に残響、奥行き感を付ける事ができます。
基本的な使い方としては、モジュレーション系のコーラスで音に横の幅を持たせて、空間系エフェクターで奥行きを出す。という使われ方が一般的です。
空間系エフェクターの代表的な物として“リバーブ”、”ディレイ”があります。
リバーブはお風呂場にたとえられることが多いです。お風呂で歌うとエコーのような効果が出ますよね。
あれがリバーブの効果だと思ってください。
なぜ、お風呂場では音があのように反響するかというと、
壁のタイルが平らで硬いためです。
周囲の壁が平らで硬い材質だと音が跳ね返りやすくなるということです。
ディレイは山彦にたとえられます。
山頂で「ヤッホー」と叫べば、遅れて「ヤッホー」と聞こえますよね。
ディレイも同じように同じ音を繰り返し鳴らすエフェクトなのです。
何回繰り返すのか、繰り返す間隔はどのくらいにするのかなどを
ディレイの設定で決めていくのです。
空間系が無いとボーカルが曲に埋もれたり浮いたりしちゃいます。
【MIXで改善?】ボーカルが浮いていて馴染んでない原因とボーカルを馴染ませる方法 – たかじんブログ (takazin-blog.com)
リバーブのかけ方
リバーブ&ディレイ(空間系)をかけるときは、薄っすらかけましょう。
リバーブエフェクトを使うときに↓このような機能があります。ここを調整してリバーブを良い感じにしましょう。
- Reverb time・・どの位、残響音を鳴らすか
- Level・・・・・ 残響音の音量設定
- Mode・・・・・ Hall,Room,Plate,Spring等のリバーブの種類を選ぶ事ができます。
リバーブタイプの中にはルーム(Room)、ホール(Hall)、プレート(Plate)などがあります。
短いリバーブ音が欲しければルームを、長めのリバーブ音が欲しければ
ホールまたはプレートタイプを選ぶといいでしょう。
基本的に僕のMIX過程ではディレイのほうが使うことが多いです。
というか、普通の曲でMIXをすると、どちらも気持ち程度にかけるのでリバーブと、ディレイの違いはさほどありません。
ディレイのかけ方
ディレイエフェクトを使うときに↓このような機能があります。ここを調整してディレイを良い感じにしましょう。
- Delay time・・・・・返ってくる音のタイミングを調整する
- Feed back・・・・・返ってくる音の回数を調整する
- Level・・・・・・・・・返ってくる音の音量を調整する
今回は、よく使うし定番のショートディレイのやり方を紹介します。
ショートディレイのやり方
ディレイタイムは20msでフィードバックを0に設定。
ディレイ音をL20にして少しずらしましょう。他は触らなくていいでしょう。
これだけです。超簡単に曲が一段階良くなります。
空間系をかけるポイント
これは鉄則ですが、自分が思っているより軽くかけましょう。
初心者ほど強くかけすぎな傾向があります。聴いているうちに耳が慣れてしまって空間系がかかっているか分からなくなっちゃうんです。
おしまい
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