こんにちは、今回は超大事なマスタリングについて語っていきたいと思います。
まず、マスタリングをするにあたって基礎知識が必要になります。
マスタリングの基礎知識
プロの作成した音源や参考にする音源と比較しながら行う
ジャンルによって最適な音質バランスや音圧は変わってくるので、作業中に最終的な着地点を見失わない為にも参考となるトラックを用意します。
常に自分とプロの楽曲を聴き比べしながら、理想の音質に近づけていくことが重要です。
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ラウドネスノーマライゼーション
ラウドネスノーマライゼーションは分かりやすくいうと「どんなに音圧を上げても一定の音量まで下げますよー。」という機能のことで、これを理解していないと楽曲のダイナミクスとトランジェントを失うことになるので注意が必要です。
コンプレッサー
必要に応じてトラック全体にコンプレッサーを使って圧縮をかけます。
トラック全体のダイナミクス(音量差)を制御して、楽曲全体を「くっつける」ことで一体感が出ます。
イコライザー
イコライザーを使って楽曲の最終的なトーンとリファレンスとのバランスを整えます。
マスタリング時のEQ処理はQ幅を広げたワイドなカット&ブースト、シェルフ処理を意識して、±3dB以上の変化を加えないようにすると自然なトーンが手に入ります。
ダイナミックEQ
ダイナミックEQは入力音のボリュームによって、EQの効果幅が自動的に変化するイコライザーです。
コンプレッサーと同じようにスレッショルド値が設定できることで、トラック内で瞬間的に飛び出した部分を抑え込みたい場合に有効です。
ダイナミックEQを使用することで、マルチバンドコンプよりもよりピンポイントに狙いを定めて音質調整が可能です。
. サチュレーション
サチュレーションとは微量の「歪み」のことです。サチュレーションを加えることで、トラック全体に倍音を付加し、暖かさとエネルギーを追加します。
やり過ぎると音像とダイナミクスが失われるので、耳で聴いて分からないぐらいうっすらかけるのがコツです。
マスタリングのやり方
正直マスタリングはくそムズイです。
Ozone9を持っている人は黙ってAIassistantを使えば1発です。
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持っていない方は↓
(1)2トラック音源をインポートする
まずは、マスタリング用に準備した2トラック音源をDAW(Digital Audio Workstation)に取り込みます。
2トラック音源とは、多くのトラックに分けて多重録音されたものを混ぜ合わせ、音質や抑揚を決めて一つの曲にまとめたもののことです。
マスタリング素材はよりピュアな状態にしておく必要があるため、録音/ミックスダウン時のビットレート・サンプリングレートで書き出します。
この時、参考にしたい楽曲などのマスタリング済みデータも読み込んで参考にしながら作業を行うのもよいでしょう。
(2)各種プラグインをインサートする
次に、各プラグインを設定します。
標準的なプラグインを使用する場合、エフェクトが掛かる流れに合わせて、コンプレッサー→リミッター→イコライザーの順に読み込んだトラックにインサートしてください。
インサートする、つまりトラックに直接エフェクトを挿すことを意味しますが、プラグインを重ねるごとに元の音がどんどん加工されていきます。
他にもマスタリングに有益なプラグインは存在しますが、今回は初心者にとって扱いやすい3つのプラグインであるコンプレッサー、リミッター、イコライザーを用いて、この順にエフェクターを掛けていきます。
(3)コンプレッサー(COMP)で波形の山を削る
次にコンプレッサー(COMP)を用いて、波形の山を削ります。
DAWで楽曲制作する利点として、オーディオデータの音量分布を視覚的に捉えられることがあります。
波形を眺めながら、1曲全体を通して聴くことで、音量が大きい部分と小さい部分について視覚と聴覚を紐づけることが可能です。
その特徴を生かして、弱々しい音を迫力ある音に変えたり、前に出すぎてる音を引っ込めたり調整しながら、コンプレッサーで音の聴こえ方のバランスを取っていきます。
山を小さくすることを「コンプを深くかける」とか「音をしっかりつぶす」といった言い方をしますが、ある一定以上のレベルの部分を山の形を保ったまま圧縮していきます。
音の最大レベルと最小レベルの差(=ダイナミックレンジ)を小さくすることで、リスナーは耳に負担がかからず聴き取りやすくなります。
(4)リミッターで音圧を上げる
次は、リミッターで音圧を上げていきます。
リミッターは、入力音量が予め設定された値(スレッショルドレベル)を超えた場合に、その変化を設定した比率で減少させて、音量の最大値を固定する機材です。
過大入力が起こらないようにする、つまり、音量を一定のレベル以下に抑えるためのストッパー的な役割を持ち、リミッターを入れることで、録音の歪みを防いだり、スピーカーが破損しないよう保護することができます。
市販のCDと比べて「音が小さい」と感じる時はリミッターで音を圧縮して、曲全体の音量を上げてみましょう。
(5)イコライザー(EQ)で音域の処理をする
最後に、イコライザー(EQ)を使用して、低域を削ったり、高域を足したり音域の処理をします。
イコライザーとは、録音・ 再生時の音の補正に使用される、音声信号の周波数特性を変更する音響機器のことです。
一般的なマスタリングでは、30Hz以下の低域の音は人間の耳には聴こえにくいため、イコライザーを用いてカットしていきます。
不要な帯域をカットすると各音色のぶつかり合いを避けることができるので、曲にまとまりを出すことができるでしょう。
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おしまい
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